<雑感>いよいよ雇用統計、サプライズあるか
- 2019/4/5
- 佐藤りゅうじブログ

今夜は月に一度のビッグイベント、米雇用統計。もっとも、最近は雇用統計発表の値動きが小さくなっており、依然ほどの盛り上がりはない。ただ、今回の3月の数値は、2月の非農業部門雇用者数(NFP)が1月の前月比30万4000人増に対し、同2万人増と急減したことから、関心が高まっている。
アナリスト予想の平均値は17万5000人、改定値ベースでの3カ月平均は18万6000人となっており、アナリスト予想通りなら、平均を下回る内容となる。2月のNFPの詳細をみると、顕著だったのが、製造業と建設業の雇用者の減少だ。製造業では、1月が8万1000人増だったのに対し、2月は3万2000人減と急減した。また建設業も、1月の5万3000人増から3万1000人減となっている。このあたりの数値が持ち直してくれば、3月のNFPはアナリスト予想に近い数値となりそうだ。
ただ、今回は、前回の数値が低いだけに、ある程度いい数値が出てきて当たり前との雰囲気もある。この状況で、NFPが10万人増を下回る内容となれば、景気減速の見方が広がり、リスク回避の動きが強まるとみる。111円台後半で伸び悩んでいるドル円は、売り圧力が強まりそうだ。
ところで、トランプ政権になってから、米雇用統計の数値がいい時は、トランプ大統領を始め、政府要人が自慢げにリークすることが多い。その意味では、いまのところ、そういった発言が漏れ聞こえてこない。案外、悪い数値だったりしてね。
4月もすでに1週間が終わろうとしている。今年は、桜の開花後、寒い日が続いたことから、今宵も夜桜が楽しめそうだが、雇用統計の時間にはご注意を。
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