<雑感>ドル円、110円台後半は売り場か
- 2019/5/22
- 佐藤りゅうじブログ

ドル円が反発場面を迎えている。5月13日に109.02まで下落したが、109円割れに失敗すると、17日には110円台を回復し、昨日は110.67まで水準を引き上げた。ドル円は、前々週まで4週連続陰線となっており、先週は反発の可能性が高い週であった。
さて、ここからだが、徐々に戻り売り圧力が強まるとみている。17日に発表された14日時点のCFTC建玉明細をみると、ドル円のネットロングが3万枚以上減少している。これまで、ドル円は、スワップ金利の高さと上昇トレンドが相まって、押したところを拾われる傾向が強かった。よって、ネットロングが減少するにしても、3万枚以上も一週間で減ることはなかった。
しかし、今回はドル買いが手じまわれたということは、米中貿易摩擦が激化などから、相場つきが変わったことを示している。これまでドル円のロングは、比較的安心して持っていられたのが、そうでなくなってきた。こうなってくると、戻りはすぐに手じまい売りに押されやすくなる。
ここからの上の水準だが、基準線のある110.71~節目の111円に注目したい。現在、基準線が戻りを抑えている。また、5月6日の戻り場面では、111円目前で切り返され、その後、109円台まで円高が進んだ。このため、基準線のある110.71~111円手前は戻り売り圧力が強いだろう。111円台にしっかり乗せると、元の木阿弥となりそうだが、111円台回復に失敗すれば、再び下値を模索する展開になりそうだ。その場合は、107円台くらいはあるかとみている。