10月9日のポイント・・・ドル円は米中コメント合戦で右往左往
- 2019/10/9
- 佐藤りゅうじブログ

今週10日から米中閣僚級通商協議が開催されますが、すでにマーケットは、米中コメント合戦が始まっています。9日の東京の夕方にも、中国が部分的合意に前向きとの報道から、ドル円が上昇する場面がありました。今週は、このような報道に右往左往の一週間になりそうです。
ただ、こういう時こそ、報道に一喜一憂するのではなく、プライスをみながら、状況を判断することが必要かと思います。いまのドル円は、まず、106.50付近と107.50前後をどちらにブレークするかがポイントになります。
テクニカル面からみると、3日以降、106円台半ばが支持なっており、3日の安値は106.48ですが、これを下抜くと、一目均衡表の雲の下限106.25を目指すそうです。雲を下抜くと、売りが加速し、節目の106円の攻防になるでしょう。106円割れとなれば、9月3日の安値105.74や8月27日の安値105.59を意識した展開になるでしょう。
一方、買いが先行して場合ですが、転換線のある107.48がポイントになりそうです。8日の取引でも、107.44で戻りが抑えられており、同水準は重要です。同線を上抜くと、21日線のある107.65付近が次の関門となりそうです。同線を上抜くと、108円台回復を目指しそうです。108円台を回復すれば、9月中旬、10月上旬と上値が抑えられた108円台半ばをみたび試すことになりそうです。
10月9日の主な政治経済イベントは以下通りです。
23:00
米8月JOLT求人件数
予想725万件(前回721.7万件)
米8月卸売在庫(前月比)確報値
予想0.40%(前回0.40%)
23:30
パウエルFRB議長、FRB金融政策再点検イベント出席
米週間原油在庫統計
02:00
米10年債入札(240億ドル)
03:00
FOMC議事録(9月17-18日開催分)