11月19日のポイント・・・方向性に欠ける展開継続
- 2019/11/19
- 佐藤りゅうじブログ

先日、NY連銀が四半期ごとに発表している米国の家計債務状況をみると、家計債務は、第3四半期に20億ドル(前期比0.7%増)増加し、過去最高の13兆9500億ドルに達した。すでにリーマンショック時を超える個人債務を抱えている。住宅ローン残高は、310億ドル増の9兆8300億ドルとなり、リーマンショック時の9兆9900億ドルに接近している。
新聞等でも述べられているように、このところの米家計債務の増加は、学生ローンと自動車ローンの増加が背景にある。もちろん、クレジットカードも増加している。長期にわたる低金利を背景に、米国人の購買意欲が高まているのが、うかがえる。
ただ、同時に、90日を超える深刻な支払い延滞率も上昇している。米国が金利を引き下げたり、実質的な量的緩和を行っているのも、製造業の悪化に加え、このあたりが背景にある。株価だけをみると、絶好調の米国だが、金融相場に入っているようにみえる。
もっとも、相場としてみれば、金融相場だろうが、いまの株式市場のように、値動きがあることは、素晴らしいことだ。為替相場の値動きの乏しさには閉口する。ただ、米国の家計債務の膨らみ方と金融政策をみると、今後、株価か火柱が立つような上げ方をしたときは要注意だろう。相場は最後が一番騰がるしね。その時は、為替相場も・・・。
11月19日の主な政治経済イベントは以下の通りです。
9:30
豪中銀(RBA)理事会議事録(11月5日開催)
22:30
加9月製造業売上高(前月比)
予想-0.50%(前回0.80%)
米10月建設許可件数
予想138万1000件(前回138万7000件)
米10月住宅着工件数
予想131万8000 件(前回125万6000件)
23:00
ウィリアムズ米ニューヨーク地区連銀総裁 講演
2:20
ウィルキンス・カナダ中銀(BOC)上級副総裁 講演
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今年で13年目になります。これもひとえに、みなさまのご愛顧あってのことです。本当にありがとうございます。
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