利下げは米国が先んじる

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新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、世界同時株安となっている。主導しているのは、米株だ。昨日のダウ平均株価は、過去最大の下げ幅となった。米株は、2月中旬に主要3株式指数が連日の史上最高値更新したのが余計だった。

あの時、景気のバロメータと呼ばれる銅は戻り歩調であったが、年初からの下落の38.2%も戻せずにいたし、ゴールドと米債は売られてはいたが、大きく売り込まれることはなく、下げ渋った。各市場を見回し、相場の歪が大きくなると、暴騰暴落が起こる予兆となるが多い。

いまの株式市場の暴落は、新型コロナウイルスはトリガーであるが、根本的な原因ではない。各国中銀による未曾有の資金供給が背景にあってのことだ。

さて、その中銀の資金供給だが、米連邦準備制度理事会(FRB)は、昨年10月より、短期金融市場への供給を開始している。いわゆるステレスQEだ。これだけ株式市場が暴落すると、次の一手は利下げだろう。短期金利先物市場では、次回3月18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを実施する確率が98.5%となっている。場合によっては、臨時会合を招集し、前倒し利下げを行う可能性もありそうだ。

そういえば、日銀の黒田総裁は、新型コロナウイルスの影響が拡大した場合は、躊躇なく追加緩和すると言っていたが、次回の金融政策決定会合は、FOMCの翌日の19日だ。どうやら、FRBに先を越されることにそうだ。日米の利下げ余地を考えると、ドル円の下げは加速しそうだ。GPIFなどが、外債を買おうと乗り出しても、歴史的な高値を掴まされることから、円売りもなかなか出にくいだろう。

ただ、直近の動きとしては、株価急落でヘッジ外しの円買いにリスク回避の動きというちょうちんを付けて下落しているが、この次の局面が、オリンピックの中止、もしくは延期などから日本売りになるようだと、悪質な円安に陥る可能性がある。新型コロナウイルスのバカヤローと叫びたいね。


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