乱打戦

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1190ドル安→357ドル安→1293ドル高→785ドル安→1173ドル高。直近5営業日のNYダウの前日比だ。終値が前日比で1000ドル以上の差があるのが、3営業日もあり、乱打戦が続いている。

これは、新型コロナウイルスの影響によるものだが、新型コロナウイルスは単なるトリガーであって、根本的な原因は各国中銀が輪転機を回し過ぎたとうことだ。日米欧だけで、1500兆円のお金をバラまいている。

市場参加者は、これまで疑心暗鬼の中、「買えば上がる、上がるから買う」という投資行動になり、チキンレースが続いた。そして、どこかでこの相場からゲットアウトと考えていたところに、新型コロナウイルスが発生した。

高値圏での乱高下は、相場の終わりを告げることが多い。金融危機が起こったわけではないので、今回も同様なケースになるかは疑問だが、各国がさらなる緩和政策を実行することから、新型コロナウイルスが落ち着くころには、株式市場が一旦は吹き上げる場面があるとみる。

さて、豪、米、加と続いた利下げだが、来週はECB、そして19日には日銀金融政策決定会合がある。日銀は、マイナス金利の深掘りをするのは、金融機関の収益のさらなる圧迫につながることから難しい。そうなると、2日、4年ぶりに国債買現先がオファーされたように、積極的な資金供給となる。

そして、ETFの買い入れ枠の拡大の可能性も高い。4日のFRBが0.50%の緊急利下げを実施したにもかかわらず、株価が暴落したのをみるとETFの買い入れは、いまの相場では利下げより効果はありそうだ。これまでの黒田さんの手法を考えると、具体的な数値を入れてきそうだ。

ただ、戦術的な勝利が戦略的な失敗を補うことはない。世界中の中銀が作りだしたバブルがいずれ崩壊するという流れに変わりはないだろう。

ドル円について言えば、米国が緩和に舵を切っていることもあり、戻り売り優勢の流れが継続されそうだ。なお、気掛かりなのは年金筋の買いだ。再びボラティリティが低下すれば、戻り売りから押し目買い相場に変わるので、突っ込んでの売りはしない方がいいだろう。


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