<雑感>楽観と悲観の往来

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先週金曜日にこの欄、不確定要素が多く、リスクオンの状況は続かず、来週はドル買いか?という内容の文章を書いたが、今週のマーケットは、そんな感じになっている。別に私の予想が当たったとかではない。その時に私が見ていたものは、ただのユーロドルの週足。●○●○となっており、順番的には次週は●、というだけのことだ。こんなもん、私が客だったら、金返せ!と言いたくなる。

ただ、逆に言えば、いまはトレンドが長続きしないということだ。先週、リスクオンになったのは、週初(米国時間では5日夜)にトランプ米大統領が「新型コロナウイルスの感染拡大に安定化の兆候見られる」と述べたのが、きっかけだ。6日のダウ平均株価は、1600ドル超の急騰となった。市場は、微かに差し込んだ灯に自ら油を大量に注ぎ込み、火柱を立てた。

そして、迎えた今週、ドイツをはじめ欧州の一部の国では、来週からのロックダウンの部分的解除が決まった。米国では、トランプ大統領が「いくつかの州は5月1日より前に経済活動を再開することになる」と述べ、新型コロナウイルスがピークアウトしたとの見方を示している。

無論、トランプ大統領の発言が信用に値するか否かという問題はある。ただ、状況は一歩前進したのは確かだろう。だが、これに対し、市場はネガティブな反応を示した。仮にロックダウンが解除されても、この後にくるのは、世界大恐慌以来の景気後退であり、過去最高の失業率、株なんて買っていられないといった具合だ。

暗闇では一光の灯に期待をよせ、仄かな明るさの中では影に思いをよせる、市場は楽観と悲観の往来だ。特にいまのような、パニック的な相場では、それが増幅される。リーマンショックの時、そして、1929年の大恐慌の時もそうであったが、最後の暴落の前には、比較的大きな戻り場面があった。先週の値動き程度では、そうだとは言えないが、注意はしておきたい。

為替に関して言えば、第二次世界大戦以降、為替相場は米財務省の思惑通りに最終的にはなってきた。コロナウイルの災禍のもと、FRB、米財務省の政策は、リセッションを出来るだけ小さくし、早期の景気回復を図り、デフレを避けることだ。そのために輪転機をこれでもかと回している。それは同時にドルの減価を意味する。目的地はみえるが、そこまでの過程は、一本道ではない。今週から来週に序盤にかけては、ドルの調整高の色彩が強まりそうだ。


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