歪んだ相場が修正へ
- 2020/5/14
- 佐藤りゅうじブログ

米株市場が、前日、前々日と大幅安となった。月曜も下落しており、週初から1082ドルも水準を引き下げた。このところの米金融市場は、株高、債券高、そしてゴールドも上昇と、歪んだ相場であったが、これが修正される展開となっている。
また、前日、パウエルFRB議長の講演があったが、「米経済が前例のない下振れリスクに直面している」と指摘した。米株市場に冷や水を浴びせた格好となった。
昔から、株式市場は楽観的である一方、債券市場は悲観的なことが多い。どちらが現状を映しているのか判断に迷う時、ゴールドの値動きを参考している。特に低インフレが恒常化している最近は、株価の上昇に合わせてゴールドもしっかりとなっている時は、株価が崩れることが多い。今回もそうであった。
現在、欧米では、ロックダウンの解除が徐々に始まっている。このまま新型コロナウイルスの感染終息に向かえばいいが、ロックダウン解除により第2波、第3波となるようなら、株式市場は大幅な調整を強いられることになる。その時は、3月中旬の時ほどではないにせよ、一時的にドル買いが急加速する可能性があるとみる。ただ、ドル円は、クロス円主導の円買いにより、円買い場面となりそうだ。