リスクオン?
- 2020/5/19
- 佐藤りゅうじブログ

きのうのマーケットは、新型コロナのワクチン開発への期待から米国株相場が急伸、原油も大幅続伸となり、為替市場は、ドル売りとなった。また、独仏がEU盟国の経済再建のために5000億ユーロの基金設立を提案との報道から、ユーロも買われた。
ただ、ドル円にしても、ユーロドルにしても、最近のレンジから放れることなく、相変わらず攻めにくい。ユーロドルは、4月以降、1.07台半ば~1.10前後のレンジ相場となっている。このため、1.09台の売り場ということになる。先日のセミナーでも話したが、1.07台を買って、1.09台の売りが機能している。「そんなんでいいの?」と言われそうだが、上手くいっているものは、続けようと思う。
さて、きのうの株式市場は、アフターコロナを意識した展開になっているが、きのうの株価が示したように、アフターコロナは薔薇色なのだろうか。単純に考えても、ソーシャルディスタンスを取るので、飲食店など席と席の間は広くなり、その分、お客様が減少するので、従業員の数も少なくなる。売上高も雇用も減る。このような減少が、至る所で起きるのではないだろうか。
実際にそれが、経済指標になって現れ、回復の遅さが意識され始めるのが、この夏以降と考える。株式市場、為替市場ともに、まだ波乱があるとみる。いまは、キャッシュポジションを厚くして、次の大相場に備えるタイミングのように思える。