楽観的過ぎない?
- 2020/5/26
- 佐藤りゅうじブログ

日本株は、非常事態宣言が全面的に解除され、買いが先行していますね。米株の上昇もそうですが、ちょっと楽観的過ぎるような気がしています。
現在、各国中銀の取っている政策は、有史以来、最大の緩和政策です。表現が適切ではないかもしれませんが、言ってみれば、リーマンショックの時と同じように、バブルを演出しています。よって株価が騰がるのはわかります。新型コロナウイルスが制圧されるころには、ダウ平均株価などは、史上最高値を更新していると考えています。
ただ、いまはちょっと買われ過ぎているように思うのです。リーマンショックは、金融危機であったため、お金さえ回り始めれば、ヒトもモノは動き出しましたが、今回は疫病です。非常事態宣言が解除されても、元の状態に戻れるのか…。
5月の第2週にロックダウンが緩和された米国では、先週、11の州で新規感染者数が過去最悪を記録しました。マーケットをみると、米中関係の緊張もあるが、引き続き、ゴールドは買われ、米債は高値圏に位置しています。
こういった状況をみると、打診買いならまだしも、本腰入れて株を買うような局面では、まだないと思っています。為替相場についても、現在、値動きが悪くなっていますが、また、リスクオフ→ドル需要の高まりという場面が、近いうちに来るのでは。もっとも、FRBの政策は、ドル安誘導になので、そこは、絶好のドルの売り場になるかと、皮算用中です。