過剰流動性相場
- 2020/6/4
- 佐藤りゅうじブログ

米株の上昇が止まりませんね。米連邦準備制度理事会(FRB)の7兆ドルの緩和マネーが効いていますね。3兆ドルの財政出動もありそうですし、過剰流動性相場は、続くということでしょうか。
いまや株式市場は、MMT理論の壮大な実験場のようです。今後、ボラティリティは上昇してくるでしょうが、あるポイントまでは、国債を発行すれば危機を回避できるという認識も高まりそうです。そのポイントがどこなのかが、問題なのですが、クラッシュ時や今回のような歴史的な災禍の際に、財政云々言って手をこまねいているよりは、ヘリコプターマネーを行った方がいいでしょうね。
日本をみていて思うのですが、景気が上向きになってくると、すぐに財政均衡の話が出てきて、増税→景気減速(時には後退)の繰り返しです。意図的に景気回復を妨げているようにさえ、思います。昨年10月の消費増税がなければ、今回の新型コロナウイルスの災禍の影響も多少は違ったかもしれません。増税のタイミング、悪すぎました。
そう言えば、ドイツは、期間限定ですが、消費減税だそうです。新聞では、ご丁寧にドイツは、財政が均衡しているからできると書いてありました。日本でも、出来ると思いますけどね。
さて、為替市場ですが、ドル円が109円台にしっかり乗せきれずにいますね。なんだか、108円台に戻したときと同じような動きです。ただこの上の、4月6日の高値109.38が、より重要だと考えています。この水準は、4月6日の上昇場面で、欧州、そしてNY時間に執拗に試しましたが、切り返され、106円前後まで下落のスタートとなりました。同水準を突破できなければ、今度は、107-109円台前半のレンジ相場を形成しそうです。