〈雑感〉ボラ低下、FRBのバランスシートは縮小
- 2020/6/26
- 佐藤りゅうじブログ

きのうの為替市場は、NYが仕掛けてこなかったせいもあるけど、各通貨、比較的狭いレンジでの取引となりました。ドル円は、一日の値幅が46銭でした。ユーロドルは、下押しされましたが、値幅は69ポイントしかなく、全体的にボラティリティが低下していますね。
まぁ、ボラティリティが低下すると、夜中にアラートが鳴って叩き起こされることもないので、ゆっくり眠れるのですが、それはそれで退屈でもあり・・・、己の欲深さに閉口してしまいます。
欲深いと言えば、株式市場。お金ジャブジャブだからって、この状況で市場最高値更新って、ちょっとやり過ぎじゃないと思っていたら、IMFからお小言を頂いちゃいましたね。25日公表した報告書で、日米などの株価上昇に対して「実体経済と乖離(かいり)しており、割高感がある」と警戒感を示したそうです。
昔から「買えない相場は高い」っていいますから、こういう状況でも上がっている相場は、たとえ金融相場だとしても、強いんでしょうね。もちろん、山高ければ・・・なんですが、世界中の中銀が過去最高のスピードで輪転機を回しているのですから、山が高くなるのも、当然でしょう。今後は、ジャブジャブのお金の中で、暴騰暴落の頻度が上がるとみています。
そう言えば、あまりニュースにはなってはないですが、FRBのバランスシートが、この2週間ほど縮小しています。6月10日の7兆1689億ドルをピークに、14日は7兆946億ドル、24日は7兆832ドルと減少しています。6月11日にレポ金利を引き上げたことが影響しているのでしょう。FRBは、資金供給の緊急性が後退したと考えているようです。
依然として、大きなバランスシートには、変わりはないのですが、いま、株を買っている向きは、この相場が金融相場だと認識しているでしょうし、逃げ場も探しているはずです。バランスシートが縮小している中で、新型コロナウイルスの感染急拡大などといったニュースが出てくると株価暴落を誘発することがあるので、そろそろ株式市場は注意が必要かもしれませんね。