〈雑感〉元の木阿弥だが、戻りも限定的
- 2020/7/14
- 佐藤りゅうじブログ

ドル円が107円台前半まで戻ってしまい、レンジ相場に逆戻りだ。ただ、この通貨は、このような値動きは日常茶飯事なので、やっぱりね、と思ったりする。
結局のところ、5月6、7日に支えられた106円を割らないと、次の相場に入らないということだろう。それまでは、今回のような戻りを丁寧に売っていこうと思っている。上値は、107.70-80で3度ほど切り返されている。また、7月1日に108円台入る場面があったが、そこもすぐに叩かれており、108円接近は重いとみている。
為替市場全体としては、ドル安調で推移している。オージードルが0.7000を超えてくるようだと、ドル売りがより鮮明になりそうだ。ユーロドルは、1.1370台がいまのところ上値を抑えているが、これは欧州復興基金の行方次第。ただ、メルケルさん、イタリアのコンテ首相との会談の席上で、「復興基金については多数決での決定を支持する」と述べたようなので、最終的には決まるだろう。
EUでは、意思決定を全会一致で行うのは、外交・安全保障政策についてなので、復興基金は特定多数決(加盟国の人口によって票数が割り振られる)で決まるのが筋だが、改めてメルケルさんが言うのをみると、簡単ではないのと同時に決意の表れだろう。
ユーロドルは、1.1250と1.1150という二つの強い節がある。これらを割らないなら、基本的には買い方針継続で考えている。