〈雑感〉ドルの凋落
- 2020/7/31
- 佐藤りゅうじブログ

ドルが弱いですね。ドル円で6日連続陰線、ユーロドルはこのままいけば6週連続陽線、日足では過去15営業日で陰線が2本となっています。このままだと、押しらしい押しもなく、1.20台に入る可能性があります。オージードルも、昨年4月以来となる 0.72ドル台を回復しました。
米連邦準備制度理事会(FRB)の政策通りではあるのですが、予想以上に弱く、昨日の値動きなどみていると、急落の予兆さえ感じます。金融政策以外の面でも、売られているように感じます。
それが、米大統領選に向けた混乱なのか、いま米国で起こっている人種問題に端を発した混乱なのかはわかりません。ただ、いま米国では、銃の販売が記録的に伸びています。WSJによると、FBIが3~6月に処理した、銃購入に際する身元調査は780万件、身元調査は銃販売動向を最もよく反映する数値で、6月には身元調査は前年同月比136%増となったようです。銃保有ライセンスを求める民間人の身元調査はFBIが20年前に調査を開始して以来、最多だそうです。
この背景にあるのは、警察の予算縮小などから、警察官の数が減少しており、事件に巻き込まれても、警察に守ってもらえないと考えている人が多くなっていることが挙げられるようです。治安の悪化は、投機マネーが嫌うところですから、今回のドルの一方的な下落は、そのあたりも影響しているのかもしれませんね。