11月10日のポイント・・・ワクチン相場
- 2020/11/10
- 佐藤りゅうじブログ

ワクチン相場となりましたね。ダウ平均株価は一時1600ドル超の上昇となりました。ただ、最終的には高値から800ドル弱下落しましたし、ナスダックは-1.25%低下となりました。金が1850ドルまで約100ドルの暴落、ドル円は105.65まで2円以上の上昇と、昨日のマーケットは、ちょっとやり過ぎのようにも見えます。
たしかに全世界が待ちに待ったニュースではあるのですが、米国では、先週の新型コロナウイルス新規感染者数は77万人以上と直前の1週間から34%増加し、死者は15%増の6600人超となっており、1週間の累計では8月中旬以来の多さだそうです。欧州、そして、日本でも感染の再拡大が続いており、現時点の状況は、方向としては、悪い方に向かっています。
だからこそ、きのうのニュースに過剰なまでの反応を示したとも、言えるのですが、その反動が、今日のマーケットが起きる可能性もあるので、注意は必要でしょう。また、仮に、状況が好転しても、米国が追加の経済対策を打つことは間違いないでしょうし、金融緩和も続きます。ドルが、ガンガン強くなるような状況ではないとみます。
ただ、ひとつ言えるのは、主要国の中銀が、これだけ輪転機を回しているため、ボラティリティが非常に高くなっています。きのうのような、突発的なニュースに対する市場の感応度が高まっており、値動きが荒くなっているので、少しレバレッジを抑えて、値幅を取りに行くようなトレードがよさそうです。
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