2月25日のポイント・・・資源国通貨高
- 2021/2/25
- 佐藤りゅうじブログ

パウエルFRB議長の議会証言ですが、「物価の持続的で憂慮すべき上昇が始まらない限りインフレ高進については懸念しない」と述べるなど、緩和政策の継続が示唆されました。まあ、予想通りの内容でし。ただ、このところ、長期金利の上昇から、売り圧力が強まっていた株式市場にとっては、支援材料となりました。
為替市場では、オージーとカナダドルの対ドルでの上昇が目立ちました。度こちらも資源国通貨です。原油が上昇していることも影響しているようです。現在、商品市場では、貴金属を除いて、上値を試す展開となっています。商品市場の値動きをみると、インフレが迫っているようにみえます。少なくとも、原油価格の上昇とラニーニャ現象による穀物価格の上昇は、4月以降、顕著に出てくるとみます。いまは穀物と言っても、飼料だけでなくバイオエタノールのもあるので、エネルギー価格にも影響が出ます。
ポンドも資源国通貨であることを考えると、いま、ポンド、オージー、カナダドルが対ドルで強いことも理解でき、ユーロや円、そしてスイスが対ドルでの弱いのも、このあたりが影響しているのかもしれませんね。まぁ、円とスイスは、中銀が通貨安政策を長年推し進めているせいもあるでしょう。しかし、インフレが進む中で、自国通貨が下落すると、資源を持たない日本はね・・・。
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