3月19日のポイント・・・危うい相場
- 2021/3/19
- 佐藤りゅうじブログ

なんだかきな臭い相場になってきました。昨日、米長期金利が欧州序盤に1.7526%まで上昇しましたが、あの時間帯に債券が売られたのは、投げが出たなのかもしれませんね。そして、ナスダック総合株価指数が3%超の下落、原油は7%超の下落とこれまで相場を引っ張ってきた銘柄が、売りを浴びせられました。
これまで、ワクチン接種によるアフターコロナに対する期待感や米国の1.9兆ドルにもおよぶ追加経済政策など背景に、金融市場はリスクオンとなってきました。しかし、ワクチン接種の進捗がいまひとつ進まないうえ、副反応の問題、さらには中欧を中心にした再拡大と時間の経過とともに、描いていた理想と現実のギャップが大きくなっています。また、財政出動も、法案が通り、注目度も低下しました。マーケットは、貪欲に次の材料を模索しますが、買い材料出尽くしというところでしょうか。いまのマーケットは、少し危うくみえます。
為替相場に目を移すと、全体的にドル買い優勢となっています。チャート的には、ユーロドルの1.2000付近が大きな節に成長、オージードルは0.7800を超えたものの、強烈な切り返しを受けており、買いにくくなっています。
ただ、ドル円は、109円台前半に売り物が多いうえ、クロス円の下落に足を引っ張られており、ドルに対して比較的強い動きをみせています。現状は、109円台前後の取引となっていますが、株式市場が急落でもすれば、円買い意欲が強まることも想定されます。チャート的には、ソーサートップになっており、買いは注意が必要です。この相場展開だと、クロス円の下げが大きくなります。週末ということもあり、値動きが一方通行になる可能性もあります。もっとも、投資家としてはチャンスと考えてもいい状況かと思います。
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