4月23日のポイント・・・ユーロは目先調整か
- 2021/4/23
- 佐藤りゅうじブログ

昨日のユーロドルの動きは、面白かったですね。ECB理事会の結果発表までは、前日、カナダ中銀が緩和縮小を決めたことから、ECBもこれに続くとの思惑から1.2069付近まで上昇しました。人って、直前に起こったことの記憶が鮮明ですからね~。しかし、蓋を開け見れば、現状維持&ラガルドさんの緩和縮小は時期尚早との発言から1.1994まで下落となりました。
ECBメンバーの中は、オランダ中銀のクノット総裁や独連銀のバイトマン総裁のようにタカ派がいます。特にクノット総裁は、よくしゃべるので、ECBも緩和縮小に動くようなイメージが強くなりがちですが、ユーロ圏はオランダやドイツのような優等生ばかりではないです。やんちゃなイタリアやスペインなどもいますので、なかなか緩和縮小は難しいと思います。
ただ、ユーロドルは1.20を割っても、走らなかったので、相場としては、まだ、上の芽もありそうです。今日、どの程度、戻せるのかで目先の方向性が決まったきそうです。今日、売り込まれるようだと、直近の上昇相場は終了かと思います。短期は売りへ、そして中長期では、少し押した方が、次の上昇場面の上値余地が広がるとみています。
さて、ドル円ですが、なんとも値動きが悪いです。ジリジリと水準は引き下げています。昨日の相場は、ドル高、円高。いま、徐々にドルが強くなっていること、日本株が下落すれば、ヘッジを外す動きから、円買いが入ることを考えると、ドル円については、下げに警戒かと思います。クロス円のチャートが悪くなっているので、クロス円、とくにユーロ円が崩れると、ドル円もつられそうです。
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