今週は、ドルインデックスが年初来高値を更新し、ドル買いが目立った週でした。ただ、木曜、金曜は上げ一服、来週初は調整安から始まる可能性がありそうです。

今週、ドル円は木曜日の欧州中盤に112.08まで上昇しましたが、そこから崩れて、金曜日には110.91まで水準を引き下げました。引けは111.05と、辛うじて111円台を維持しましたが、週足は上ヒゲの長い上影陽線となっており、来週も売りが先行しそうな形になっています。

9月22日からの上昇がかなり急激で、上昇の途中にもみ合いとなった時間が少なく、ビルドアップを伴わない上昇だったので、下落する時も支持らしい支持がありません。もとのレンジ相場に逆戻りとなる可能性もあるので、注意したいところです。

さて、来週ですが、9月の米雇用統計が発表されます。9月で失業保険特別給付がなくなったので、労働市場に多くの人が戻っている可能性があります。雇用統計が大幅に改善され、平均賃金の上げ幅が抑えられていれば、FRBは自信を持って11月からテーパリングに動き出せるでしょう。

その一方で、労働市場の改善が進まず、賃金上昇が起こっていれば、インフレ懸念が一段と高まり、スタグフレーション懸念などが広がりそうです。株価下落から為替が動き出すシナリオも考えておいたほうが良さそうです。

それでは、来週も頑張っていきましょう！
10月3日からの一週間の主な政治経済イベントは以下の通りです。

—【04日】—————————————————————
スイス消費者物価指数（9月）
スイス小売売上高（8月）
トルコ消費者物価指数（9月）
トルコ生産者物価指数（9月）
ラムスデン英中銀（BOE）副総裁（市場、銀行担当） 講演
ブラード米セントルイス地区連銀総裁 パネル討論会参加
米製造業受注（8月）
米耐久財受注（8月）確報値

—【05日】—————————————————————
豪貿易収支（8月）
豪中銀（ＲＢＡ）政策金利発表
仏サービス業PMI確報値（9月）
独サービス業PMI確報値（9月）
ユーロ圏サービス業PMI確報値（9月）
ホルツマン・オーストリア中銀総裁 講演
英サービス業PMI確報値（9月）
ユーロ圏生産者物価指数（8月）
カナダ貿易収支（8月）
米貿易収支（8月）
米サービス業PMI確報値（9月）
米ＩＳＭ非製造業景況指数（9月）

—【06日】—————————————————————
ＮＺ中銀（ＲＢＮＺ）政策金利発表
独製造業受注指数（8月）
ユーロ圏小売売上高指数（8月）
米ＭＢＡ住宅ローン申請指数
米ＡＤＰ雇用統計（9月）

—【07日】—————————————————————
日本景気動向指数（8月）
スイス雇用統計（9月）
独鉱工業生産指数（8月）
仏経常収支（8月）
仏貿易収支（8月）
ホルツマン・オーストリア中銀総裁 挨拶
米新規失業保険申請件数
レーン欧州中銀（ECB）専務理事（チーフエコノミスト） 講演
シュナーベル欧州中銀（ECB）専務理事 講演
カナダIvey購買部協会指数（9月）
メスター米クリーブランド地区連銀総裁 パネル討論会参加
レーン欧州中銀（ECB）専務理事（チーフエコノミスト） 講演

—【08日】—————————————————————
日本勤労者世帯家計調査（8月）
日本経常収支（8月）
日本景気ウォッチャー調査（9月）
独経常収支（8月）
独貿易収支（8月）
カナダ雇用統計（9月）
米雇用統計（9月）

※詳細はこちらのサイトで確認ください↓↓↓
https://ing.forexnote.jp/calender.php