10月5日のポイントー リスク回避の動きになるか
- 2021/10/5
- 佐藤りゅうじブログ

今日午前の日経平均株価、一時900円超の下落場面がありました。チャート的に崩れているので、売りが出やすいと思っていましたが、かなり強烈ですね。前日の米株市場をみると、ナスダック総合株価指数の下落が目立っており、市場は金利上昇を嫌気しているようです。
前回「夜トレ」に出演した際も述べましたが、フィリップス曲線は急上昇しています。各国中銀が言うように、インフレが短期的に終わるとは、思えないのです。加えて、脱炭素の流れから、インフラが不十分な段階で石油から液化天然ガスにエネルギーをシフトしてきたことから、エネルギー価格も高止まりしています。私が分かるくらいなので、各国中銀のメンバーをこの状況を十分把握しているが、本当のことを言えないのが実情ではないかと思っています。11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)がどのような内容になるか、楽しみです。
さて、為替市場ですが、きのうまでドルは3日連続で調整安場面となっています。ただ、その調整も通貨によってまちまちです。特に戻りが弱いと思うのが、ユーロドルです。昨日、1.1640付近まで戻したのですが、これは9月3日から10月1日までの下落の23.6%戻し水準です。この水準で戻りが抑えられるなら、日柄調整をして、再度、下攻めとなりそうです。仮に同水準を上抜いても、上記期間の38.2%戻しとなる1.1695を突破するまでは、同水準に引き付けて戻り売りで考えています。基本売り目線です。
一方、ドル円ですが、111.30付近で上値が重くなっています。リスク回避の円買いの流れになると、ドル買い・円買いの相場になりやすいので、ドル円は値動きが悪くなります。個人的には、売り目線でみていますが、円を取引するなら、クロス円の妙味が大きいかもしれませんね。まずは、欧州勢がどのように動くのか注目です。