☆来週の予定(10/10~)・・・米消費者物価指数、FOMC議事録、米小売売上高、etc.
- 2021/10/9
- 佐藤りゅうじブログ

昨日、注目の9月の米雇用統計が発表されました。非農業部門就業者数は前月比19万4000人増と、市場予想の50万人増を大幅に下回りました。その一方、失業率は、前月の5.2%から4.8%に低下しています。
この数値が意味しているのは、多くの方が求職活動をしていない、もしくは労働力から外れたということです。また、細かく見ると、民間部門の就業者数は31万7000人増加しているので、教職員を中心とした公共部門の雇用者数が減少していることが背景にあります。
注目の平均時給は、前月比0.6%上昇、前年比4.6%上昇でした。民間部門の就業者数が増加し、平均時給も上昇となっているので、民間部門の人手不足は、続いているとみて間違いないでしょう。また、失業率の低下は、労働力の減少が背景にありますので、賃金インフレの芽が大きくなっているように思います。
これを映すように、米10年債金利は、1.621%まで上昇し、6月4日以来の高水準となりました。エネルギー価格の上昇もあり、債券市場は、各国、地域の中銀が口を揃えて言っている「インフレは一時的」という言葉に懐疑的な見方を示しています。
さて、来週ですが、米国の物価指数が発表されます。高い数値が出てくると、金利がさらに上昇し、株安からリスク回避の動きが強まる可能性もありそうです。秋相場はなぜか波乱が多いので気を引き締めていきましょう。
それでは、来週も頑張っていきましょう!
10月10日からの一週間の主な政治経済イベントは以下の通りです。
—【11日】—————————————————————
ビルロワドガロー・フランス中銀総裁 講演
トルコ経常収支(8月)
トルコ雇用統計(8月)
センテノ・ポルトガル中銀総裁、エルダーソン欧州中銀(ECB)専務理事、
カーニー前英中銀(BOE) 講演
南アSACCI景況感指数(9月)
レーン欧州中銀(ECB)専務理事(チーフエコノミスト) 講演
ホルツマン・オーストリア中銀総裁 講演
エルダーソン欧州中銀(ECB)専務理事 講演
エバンズ米シカゴ地区連銀総裁 挨拶
コロンブスデーのため米債券市場は休場
—【12日】—————————————————————
英雇用統計(9月)
トルコ鉱工業生産指数(8月)
独ZEW景況感指数(10月)
南ア製造業生産指数(8月)
ビルロワドガロー・フランス中銀総裁 講演
レーン欧州中銀(ECB)専務理事(チーフエコノミスト) 講演
エルダーソン欧州中銀(ECB)専務理事 講演
米JOLT求人(8月)
ボスティック米アトランタ地区連銀総裁 講演
米3年債入札(580億ドル)
米10年債入札(380億ドル)
—【13日】—————————————————————
日本機械受注高(8月)
中国貿易収支(9月)
英鉱工業生産指数(8月)
英製造業生産指数(8月)
英貿易収支(8月)
独消費者物価指数(9月)
ユーロ圏鉱工業生産指数(8月)
米MBA住宅ローン申請指数
南ア小売売上高(8月)
米消費者物価指数(9月)
米30年債入札(240億ドル)
米FOMC議事録
ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事 講演
—【14日】—————————————————————
ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事 講演
豪雇用統計(9月)
中国消費者物価指数(9月)
中国生産者物価指数(9月)
日本鉱工業生産指数(8月)
スイス生産者・輸入価格(9月)
カナダ製造業出荷(8月)
米新規失業保険申請件数
米生産者物価指数(9月)
ボスティック米アトランタ地区連銀総裁 パネル討論会参加
マン英金融政策委員会(MPC)委員 講演
バーキン米リッチモンド地区連銀総裁 講演
ハーカー米フィラデルフィア地区連銀総裁 講演
香港市場は重陽節のため休場
—【15日】—————————————————————
仏消費者物価指数(9月)
ユーロ圏貿易収支(8月)
カナダ卸売売上高(8月)
米NY連銀製造業景気指数(10月)
米小売売上高(9月)
米輸入価格指数(9月)
米ミシガン大学消費者信頼感指数(10月)
ウィリアムズ米ニューヨーク地区連銀総裁 パネル討論会参加
ベイリー英中銀(BOE)総裁 講演
※詳細はこちらのサイトで確認ください→経済統計スケジュール