10月12日のポイントードル円は114円台を目指すか、ドル買いの動きにも注意
- 2021/10/12
- 佐藤りゅうじブログ

ドル円の上昇が止まりませんね。111円台に比べ、112円台、113円台の値動きがとても軽くみえます。実需の売りがオーダーを多少114円台に上げたのかもしれませんね。もしくは、もともと少ないのでしょう。直近のトヨタやホンダの決算をみると、想定為替レートが109円台でしたので、111円台には売りが並んでいたと思います。これが飲み込まれたようです。
ここから上の水準ですが、113円台は、2018年12月13日の高値113.71くらいしか、いまのところ目立った上値目標はありません。しかし、114円台は2017年以降、週足ベースで何度も止められた水準です。2018年11月28日の高値114.04、同年11月12日の高値114.21、同年10月4日の高値114.55など、チャートポイントも多くあり、次の攻防は114円台が舞台になるかとみています。ですので、ドル円はまだ押し目買い目線でみています。
そして、気になっているのが、ドルの動きです。直近のドル円、クロス円の上昇は、円売りが背景にありました。しかし、徐々にドル買いが再び強まっています。ドルインデックスをみると、今年の高値圏でのもみ合いが続いていますし、ユーロドルは1.16台に戻せず、10月6日に付けた年初来安値1.1529割れを目指しそうな勢いです。
また、ポンドドルや力強く戻していたオージードルも戻り一服となっています。相場は円売りからドル買いへ進む可能性もありそうです。そうなれば、ドル円は一段高の可能性がありそうです。ただ、なぜか今年の相場は、ドル買いと円買い(リスク回避の動きか)が同時に起こることが多いので、そこは留意したいです。特にドル買い・円買いとなれば、クロス円の下げがきつくなります。クロス円は、現在、買いが報われる相場になっています。相場なので、いつもまでも同じ展開が続かないことは頭の片隅に入れておいた方が良さそうです。