円が弱いですね。ドル円は、15日の取引で2018年11月以来の高値となる114.46まで上昇しました。この上のポイントは、同年10月4日の高値114.55、さらには2017年11月6日の高値114.73です。

いまのドル円のボラティリティの高さですと、115円まで駆け上がる可能性もありそうです。ただ、114円台は、2017年以降、何度も切り返された水準であり、売りゾーンと意識している向きも多いでしょう。来週は、この水準の攻防から始まります。

今回の上昇は、9月22日の109円台前半からですが、10月15日までの18営業日で陰線が4本しかありません。その間で、5円以上上げていますので、少しスピードが速すぎるように思うのですが、一方的な相場とは、こういうものなのでしょう。

近いうち、調整はあるでしょうが、15日の値動きをみる限りでは、いまの時点では、個人的には売れないです。

さて、来週ですが、雇用統計のような特に注目度の高いた経済指標の発表は、ありません。ただ、中国の経済指標、英国の物価指数、各国のPMIなど、個別の通貨を動かすには十分な指標が相次ぎます。

また、各国で金利上昇が目立っています。中銀のコメントに業を煮やして、マーケットが動き出したように見えます。ボラティリティも大きくなっており、トレードをする環境としては、面白くなりそうです。

10月17日からの一週間の主な政治経済イベントは以下の通りです。

—【18日】—————————————————————
ＮＺ消費者物価（3Q）
英ライトムーブ住宅価格（10月）
中国ＧＤＰ（3Q）
中国鉱工業生産指数（9月）
中国小売売上高（9月）
ヒース豪中銀（RBA）経済分析担当　パネル討論会参加
米鉱工業生産・設備稼働率（9月）
米対米証券投資（8月）

—【19日】—————————————————————
豪中銀（RBA）理事会議事録(10月5日開催分）
米住宅着工・許可件数（9月）

—【20日】—————————————————————
豪ウェストパック先行指数（9月）
日本貿易収支（9月）
英消費者物価指数（9月）
英小売物価指数（9月）
英生産者物価指数（9月）
独生産者物価指数（9月）
ビルロワドガロー・フランス中銀総裁 講演
ユーロ圏経常収支（8月）
南ア消費者物価指数（9月）
ユーロ圏消費者物価指数（9月）
米ＭＢＡ住宅ローン申請指数
カナダ消費者物価指数（9月）
ホルツマン・オーストリア中銀総裁 講演
ビルロワドガロー・フランス中銀総裁 講演
ボスティック米アトランタ地区連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス地区連銀総裁、エバンス米シカゴ連銀総裁、ブラード米セントルイス地区連銀総裁　パネル討論会参加
クオールズ米連邦準備理事会（FRB）副議長 講演
米地区連銀経済報告（ベージュブック）

—【21日】—————————————————————
日本チェーンストア販売額（9月）
トルコ消費者信頼感指数（10月）
香港失業率（9月）
トルコ政策金利発表
米新規失業保険申請件数
米フィラデルフィア連銀景況指数（10月）
米景気先行指数（9月）
米中古住宅販売件数（9月）

—【22日】—————————————————————
日本消費者物価指数（9月）
英小売売上高（9月）
仏サービス業PMI速報値(10月）
仏製造業PMI速報値(10月）
独サービス業PMI速報値(10月）
独製造業PMI速報値(10月）
ユーロ圏サービス業PMI速報値(10月）
ユーロ圏製造業PMI速報値(10月）
香港消費者物価指数（9月）
英サービス業PMI速報値(10月）
英製造業PMI速報値(10月）
カナダ小売売上高（8月）
米サービス業PMI速報値(10月）
米製造業PMI速報値(10月）
デーリー米サンフランシスコ地区連銀総裁 講演

※詳細はこちらのサイトで確認ください→経済統計スケジュール