11月3日のポイントー いよいよFOMC
- 2021/11/3
- 佐藤りゅうじブログ

今夜は米連邦公開市場委員会(FOMC)ですね。テーパリングの開始が決定されそうです。これまでパウエルFRB議長、インフレは一時的との見解を述べていましたが、どうも事情は違うようです。
インフレが一時的なものとする根拠は、今回のインフレが、サプライチェーンの混乱により、急激に価格上昇がもたらされた中古自動車市場など一部の要因によるものであり、時間の経過とともに落ち着くとの見方です。
しかし、中古車価格のように急騰したものや、航空チケットようにデルタ株の感染拡大から急落したものなどを除いた、ダラス連銀が発表するトリム平均PCE(各製品・サービスの価格の上位31%と下位24%の価格の製品を除いて算出)をみても、9月の数値は、8カ月連続上昇の前年比+2.33%、8月の2.04%から急騰し、2008年11月の+2.35%以来、12年10ヵ月ぶりの高水準となっています。
このことは、一部の製品やサービスの上昇により、物価が上昇しているのではなく、全体的に物価が上昇していることを示しており、インフレ基調が強まっていると言ってもよさそうです。
今回のFOMCでテーパリングを決定しても、利上げは遠いとった内容の声明文や記者会見を行い、必死もハト派色を演出するでしょうが、マーケットの反応が気になるところです。
マーケットと言えば、ドル円はなかなか落ちませんね。FOMCを前に、ポジション調整の動きから、113円台前半くらいはあるかと思ったのですが・・・。あまり買いすぎると、事実で売られるパターンもありそうです。正直、FOMC前の押し目を拾うと考えていたのですが、この展開は、なかなか難しいそうです。FOMCを待って動くしかなさそうですね。
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