1月27日のポイント― パウエルさん タカ派
- 2022/1/27
- 佐藤りゅうじブログ

注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)ですが、FOMCの内容自体は、特にサプライズもなく、実際、FOMCの結果発表時点では、相場はあまり動きませんでした。動いたのは、パウエルFRB議長の記者会見でした。
私は、いまの米国株の現状をみると、パウエルFRB議長は、あまりタカ派的な発言はしないのではと思っていました。しかし、蓋を開けみると、以下のようにタカ派一色!
「経済はもはや持続的な高水準の政策支援を必要としない」
「高インフレが今より広範に広がっている」
「バランスシート縮小の時期とペースについては決定していない」
「毎回のFOMC会合で、利上げする可能性を排除しない」
「金利を引き上げる余地はかなりある」
「バランスシートの縮小は前回より早期で急速となる可能性」
「利上げについては3月のFOMCで決定する」
「インフレリスクは引き続き上向き」
「バランスシートはかなりの量を縮小する必要」
これでは、460ポイント以上上昇していたナスダックもマイナスサイドに下落しますし、ドル高にもなりますね。パウエルさん、こうなることを見越して発言したとも思えないので、市場との対話という意味では、失敗したかなと思います。
さて、これを受けての為替市場は、ドル買いとなったわけですが、主要通貨は、レンジの下限やチャートポイントの手前で止まっており、ちょっと仕掛けにくいです。ユーロドルは、1.12台前半まで下落し、1.12半ば~1.13台半ばのレンジから下方ブレークしたのですが、1.12台前半は、昨年12月7日、15日に支持された水準であり、少し広めにレンジをみれば、レンジ下限になります。ポンドドルの1.3440付近は、1月24日から支持されている水準、唯一、オージードルが0.7075付近まで下落し、チャート的には崩れた格好になっています。
FOMCで材料出尽くしとなる可能性もあるので、突っ込んで売るのは、ちょっと躊躇われるところです。個人的には、0.7130くらいをバックにオージーのショートを考えていま。0.7110くらいまで戻すといいのですが。
それでは、きょうも頑張っていきましょう!
「FOREX NOTE 為替手帳 2022」好調発売中!
今年もよろしくお願いいたします。
ご購入はこちらから↓↓↓