3月9日のポイント― 近くて遠い
- 2022/3/9
- 佐藤りゅうじブログ

コモディティが凄いことになっていますね。ニッケルが売買停止になるとは、スクイーズをくらったようですが、昔のパラジウム相場を思い出しました。あの時は、強制解け合いでしたね。ロシアは、石油・ガスをはじめ、ニッケル、パラジウムなど天然資源が豊富ですから、しばらくコモディティは荒れそうですね。基本は、買いでいいかと思いますが、ヘッドLINEひとつで急落の可能性もあるので、ありきたりのことですが、レバレッジは低く抑えて、値幅を取りに行くのがいいかと思います。
さて、為替市場ですが、ドル円は、今日の東京時間に115.92まで上昇し、2月15日の高値115.87を上抜きました。しかし、いまのところ116円台回復には失敗しており、依然として114円台半ば~115円台後半のレンジ取引が続いています。仮に、116円台に乗せても、1月4日に付けた昨年来高値116.35も控えています。いまのところは、あまりみられませんが、ウクライナ情勢次第でリスク回避の円買いとなる可能性もあります。それらを考えると、115円台後半を積極的に買いに行くのは難しいように思います。
いまの段階では、停戦合意など、何か突発的な材料から116.00や116.35を上抜けるシナリオが描きやすそうです。なんだか、近くて遠い、116.00、116.35といったところです。なお、明日はECB理事会です。前回、タカ派的な発言が目立ちましたが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、これがどのように変わったのか、それとも、変わらないのか注目です。理事会を控えて、ユーロショートのポジション調整が出てくる可能性があるので、ポジションをお持ちの方は注意しておきましょう。
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