ドル円が5年ぶりの高値となる117.36まで上昇しました。この時の円安は、正確にはドル高ですが、2016年11月の米大統領選挙で共和党のトランプ候補が勝利した時からはじまり、一旦、101円台に下落してから2016年12月15日には118.66付近まで上昇しました。

今回の上昇場面では、116.35を超えてもなかなか走らなかったですね。それまでの値幅が小さく、ちょっとやりにくかったです。ただ、117円台まで上昇したことで、上値目標もクリアになりましたし、少しは値動きがよくなるかと思います。

さて、来週ですが、米連邦公開市場委員会（FOMC）が開催され、0.25％の利上げが確実視されています。

11日現在、CMEのFedWatchをみると、年末までにFFレートが1.75-2.00％になるとの見方が最も多く、全体の33.3％を占めています。それ以上を予想している向きを含めると、55.4％になるので、半分以上が少なくとも年末までに1.75-2.00％になるとみています。

2.00％ということは、今回を含め、残りの全ての会合で0.25の利上げが必要になります。そうなると、今回のFOMCでのポイントは、パウエル議長の記者会見となりそうです。よりタカ派的な内容になれば、ドル買いが続くでしょうが、少しでも日和れば、ドルが売られる可能性もありそうです。

ただ、ウクライナ情勢の影響も出てくるでしょうから、難しい舵取りになりそうです。

来週は、この他にも英金融政策委員会、米PPI、米小売売上高、そして、日銀金融政策決定会合も控えています。世界的なインフレ下での自国通貨の下落に対し、黒田総裁は何を語るのか、個人的には注目しています。個人的には、ですけどね。

来週も頑張っていきましょう！

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3月13日からの一週間の主な政治経済イベントは以下の通りです。
—【13日】—————————————————————
米国市場、夏時間に移行

—【14日】—————————————————————
仏貿易収支（1月）
仏経常収支（1月）

—【15日】—————————————————————
豪住宅価格指数（4Q）
中国鉱工業生産指数（2月）
中国小売売上高（2月）
英雇用統計（2月）
仏消費者物価指数（2月）
独ＺＥＷ景況感指数（3月）
ユーロ圏鉱工業生産指数（1月）
米生産者物価指数（2月）
カナダ製造業出荷（1月）
米ＮＹ連銀製造業景気指数（3月）
米対米証券投資（1月）

—【16日】—————————————————————
ＮＺ経常収支（4Q）
豪ウェストパック先行指数（2月）
日本貿易収支（2月）
日本鉱工業生産指数（1月）
米ＭＢＡ住宅ローン申請指数
南ア小売売上高（1月）
米小売売上高（2月）
カナダ消費者物価指数（2月）
米輸入価格指数（2月）
カナダ卸売売上高（1月）
米ＦＯＭＣ
パウエルＦＲＢ議長記者会見

—【17日】—————————————————————
ＮＺＧＤＰ（4Q）
日本機械受注高（1月）
豪雇用統計（2月）
香港失業率（2月）
ユーロ圏消費者物価指数（2月）
トルコ政策金利
英ＢＯＥ政策金利
米住宅着工・許可件数（2月）
米新規失業保険申請件数
米フィラデルフィア連銀景況指数（3月）
米鉱工業生産・設備稼働率（2月）

—【18日】—————————————————————
日本消費者物価指数（2月）
日銀金融政策決定会合
スイス生産者・輸入価格（2月）
ユーロ圏貿易収支（1月）
カナダ小売売上高（1月）
米中古住宅販売件数（2月）
米景気先行指数（2月）

※詳細はこちらのサイトで確認ください→経済統計スケジュール