3月16日のポイント― 円売り継続、思惑違いの物価上昇
- 2022/3/16
- 佐藤りゅうじブログ

円売りが止まりませんね。ドル円は、昨日、118.45まで水準を引き上げ、今日も118.43付近まで上昇する場面がありました。今日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えているので、NY序盤あたりでは、多少ポジションの売りが出るかもしれません。また、FOMCが終われば、目先の買い材料出尽くしとなり、一旦は下落する可能性がありそうです。
ただ、拡大する日本の貿易赤字や中央銀行の政策などをみると、大きな流れとしての円安は、なかなか変わりそうにありません。ドル円の今年の安値は1月24日の安値113.47、ドル円の年間の値幅は、少なくとも10円前後あるので、仮に113.47が今年の安値になるとすれば、上値目標は少なくとも123円台、買いが加速するようなら、2015年6月の高値125.86の可能性もありそうです。
メディアでは、125円を黒田ラインと読んでいます。いまのインフレ下で125円まで放置するとも思えないのですが・・・。ただ、黒田さんは、頑なですからね~。もっと、4月の日本の消費者物価指数は、昨年の携帯電話の値下げ分が剥落するので、インフレ率が2%近くまで上昇することが予想されます。黒田さんの思惑とは違った形での物価上昇ですが、政策変更をする大義名分は出来そうです。
市場は、材料を先食いします。米国の利上げのあとは、日本の金融緩和終了との思惑が強まれば、一時的にせよ、円高に振れる可能性がありそうです。
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