4月19日のポイント― 異次元緩和の末路
- 2022/4/19
- 佐藤りゅうじブログ

円を狙った動きが続いていますね。ドル円は、128円台前半まで上昇しています。今日だけで、約1円20銭の上昇です。もうテクニカル云々ではなく、チキンレースになってきましたね。黒田さんの宗旨替えでもなければ、130円を取るのも時間の問題でしょう。ただ、ボラティリティが高くなっているので、ポジションの大きさではなく、値幅を取りに行った方がいいと思います。
今回の円安ですが、金利差だけでは説明できない動きになっています。過去には、今以上に日米の金利差が拡大したことや、ドル円との相関性の高い米2年債金利が、いまより高いことは何度もありました。ただ、ここまで一方的な動きにはなりませんでした。
株価をみても、トルコの代表的な株価指数イスタンブール100が史上最高値を更新するなど、世界的にみれば多くの国の株価は、まだ高値圏に位置しています。しかし、日本株は・・・。日本は、貿易収支が徐々に赤字に転じ、最終的には経常赤字に陥る可能性も高くなっており、なんだか、いまの円売りをみていると、大きなお金の流れが変わってきているように思います。
ここまで大きく動いた相場ですので、今後、ドル円が一日で2-3円急落するような場面も出てくるでしょうが、そこは買い場になっていくのでしょう。異次元緩和の末路が異次元の円安、そして落日なんてならないといいのですが。
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