5月5日のポイント― 終わってみれば「sell the fact」だけど
- 2022/5/5
- 佐藤りゅうじブログ

FOMCが通過しました。結果発表直後は、ややドル売りでしたが、その後は強い方向性は出ていませんでした。驚いたのが、パウエルさんが「0.75%利上げは積極的に検討しているものではない」と発言するまで、ドル買いがやや優勢になる場面がなり、ドル円は一時130.36付近まで上昇したことです。正直、130.50抜けたら、131円台半ばまでありそうなので、一旦は買うしかないなぁと思っていましたが、買いたい値位置ではなかったですね。
終わってみれば「sell the fact」でしたが、ドル円について言えば、買い意欲は強く、大きな流れとしての円売りは継続しており、中長期でみるなら、買い場探しとみています。水準的には、4月28日に131.25まで急伸しましたが、このスタートが128.50付近のレジスタンスを抜けたところなので、この水準は意識されるでしょう。
その下に、4月27日のNY時間に支持となった128.20付近があり、ここを下抜けると一段安となり、127円台前半もありそうです。ただ、今日のアジア時間の値動きをみていると、まずは、128.50-130.50のレンジを想定し、取引していくことになるかと思います。
ところで昨日の取引では、オージードルの上昇が目立ちました。現状、0.7265付近で戻りが抑えられていますが、この水準は4月5日の高値から5月2日の安値の0.382戻しの0.7272に符号します。この水準を超えてくると、0.7300の攻防となりそうです。4月上旬から一方的に売られた通貨なので、同期間の半値戻しとなる0.7346付近くらい試してもいいかと思っています。