5月19日のポイント― ドル円、130円が遠のく
- 2022/5/19
- 佐藤りゅうじブログ

ドル円、朝方に127.90付近まで突っ込みましたが、切り返されましたね。5月12日の安値127.52付近を一気に試すかとみていたのですが、仲値に向けて買いが入ってきました。東京は、安いところは実需の買いが入ってくるのでしょう。下攻めは、欧州からといったところでしょうか。ただ、直近の値動きをみる限りでは、130円は遠のいた印象です。
また、米消費者物価指数や米小売売上高の発表後の値動きをみていて思ったのは、いい数値が出ても、素直に反応するのは限られた時間のみ。買いが一巡すれば、景気減速懸念から売りが出やすいことです。昨日のターゲットの決算をみても、コロナ禍で勝ち組だった小売業の減速は間違いなさそうですし、米小売売上高が予想外によく見えたのは、インフレで価格が上昇していることを差っ引いて考えた方がいいでしょう。
このため、短期は戻り売り方針でいいかと思っています。下値目標は、127から127円台半ば。ただ、今朝の東京のように、突っ込んだところでは、買いが入り急反発もあるので、丁寧な利食いが必要かと思います。
その一方で、最近のFRBメンバーの話を聞いていると、インフレが目下最大の敵であり、株価はほとんど気にしていないように見受けられます。それに対し、日銀の緩和政策に変更はないでしょうから、長期的には買いかと思います。短期の売りと長期の買い、自分がどちらの取引をしているのか、しっかり考えてトレードしないと、ゴッチャになりそうです。
ところで、ポンド・ドルの戻りが叩かれましたね。1.2500は大きな節になってきました。こうなってくると、ポンド・円のショートは妙味大といったところでしょう。ボラティリティが大きいので、ポジションを小さくし、値幅をとりにいくのが良さそうです。