6月3日のポイント― クロス円主導の円安か
- 2022/6/3
- 佐藤りゅうじブログ

昨日は、オージー、ユーロ、キーウィが強かったですね。ドル円は、129.50をクリアに割ってくると、一旦、調整となり、また買いやすくなるかと思っていましたが、129.51で切り返され、引けは129円台後半でした。オージー円やユーロ円など、クロス円の強さに支援された格好です。
今朝の値動きをみてもわかるように、いまのところ、ドル円の129円台後半~130円台は売り物が多いです。ただ、下値も129円台半ばで堅く、ユーロ円が140円を取ってくるような展開となれば、ドル円が130円台の売りを徐々に飲み込んでいきそうです。その時は、オージー円も95円の攻防かなと思っています。
さて、今夜は5月の米雇用統計です。アナリスト予想の中央値は、失業率が3.5%(前回3.6%)、非農業部門雇用者数が32.5万人増(前回42.8万人増)、注目の平均時給は前年比5.2%増(前回5.4%)となっており、伸びが鈍化される見通しとなっている。
ただ、それでも5%以上の上昇ですから、米国のインフレは簡単には、収まらないと思います。また、OPECプラスの増産をみても、当たり前ですが、あまり需給を緩和させるつもりはありません。また、リグの稼働数も増加はしていますが、以前、原油価格が100ドル超の時に比べれば、半数程度の稼働数です。この夏、エネルギー市場は、ガソリン主導の原油高となりそうです。
市場は、先へ先へと読もうとしますが、ふと我に返って急反転ということもよくあります。6月、7月と0.50%の利上げで収まるならいいですが、そうならないシナリオの方も考えておいた方がよさそうですね。
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