8月25日のポイント・・・目先のドル高はパウエルさんの講演前までか
- 2022/8/25
- 佐藤りゅうじブログ

ジャクソンホールが迫ってきました。パウエルFRB議長の講演は、日本時間の明日23時からです。今回の講演では、タカ派的な内容になるとの見方が多いようです。私もそう思います。パウエルさん、昨年、インフレは一時的と述べて、政策転換が遅れた苦い思い出があるので、手綱を緩めることはないでしょう。市場は、金利上昇、株安、ドル買いの動きとなっており、すでにそれを織り込んでいます。
気になるのはポジションの積み上がりです。23日の米PMIの予想外の悪化で、ドルロングは一旦ある程度投げたと思うのですが、その後の値動きをみると、徐々に積み上がっているように思います。また、値動きをみると、上にも下にも動きが悪くなっており、袋小路に入ったようです。
ジャクソンホールでパウエルさんから市場が思っている以上のタカ派的な発言が出れば、ドルが一段高となり、スッキリします。ただ、8月の消費者物価指数の数値が出ていない段階では、 利上げ幅についての言及はないでしょう。そうなると、今回の講演では、引き続き、高いインフレに対処すると述べる一方で、7月のFOMC後に述べた、「今後の利上げペースは経済指標次第になる」という文言も入れてきそうです。終わってみれば、特に新しい発言もなく、市場は積み上がったドル買いポジションの解消に動く可能性がありそうです。
個人的には、ドル円やユーロドルは、ドル買い方針に変化はないです。ただ、講演後、ドル売りになることもありそうなので、講演前に一旦フラットにして、コストのいいところで再度ドルロングを構築できる場面を待とうかと思っています。
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