きのうのパウエルFRB議長の講演は、荒れましたね。講演自体は、10分程度でしたが、まず、ドル買い、一転してドル売り、そして最後はドル買いでした。ドル円は、136.25付近まで一時下落する場面がありましたが、その後は買われ、引けは137.64でした。

講演の内容は、「9月の利上げ幅はデータ次第」としながらも、「景気抑制の政策は一定期間必要になる可能性」と述べるなど、景気が減速しても引き締めを行う強い姿勢を示しました。

さて、来週ですが、米ISM景況感指数、そして8月の米雇用統計が発表されます。米国の雇用が引き続き強いことが示されれば、大幅利上げに支障なしと市場は判断し、ドル買い加速しそうです。株式市場にとっては、弱材料となるでしょう。

ドル円は、まずは138円台回復がポイントになります。138-139円台という水準は、7月に同水準に乗せた時も、あまり値持ちのいい水準ではありませんでした。

市場には、140円台に入ると、黒田日銀総裁から円安けん制発言が出てくるとの見方もあります。来週のドル円もボラティリティの高い一週間となりそうです。

それでは、来週も頑張っていきましょう。

8月28日からの一週間の主な政治経済イベント
—【29日】—————————————————————
豪小売売上高（7月）
日本景気動向指数（6月）
独小売売上高指数（7月）
トルコ貿易収支（7月）
レーン欧州中銀（ECB）専務理事（チーフエコノミスト） 講演
ブレイナード米連邦準備理事会（FRB）理事 講演

休場：英市場

—【30日】—————————————————————
日本雇用統計（7月）
日本有効求人倍率（7月）
豪住宅建設許可件数（7月）
独消費者物価指数（8月）速報値
バーキン米リッチモンド地区連銀総裁　講演
カナダ経常収支（2Q）
米住宅価格指数（6月）
米Ｓ＆Ｐケースシラー住宅価格指数（6月）
米JOLT求人（7月）
米消費者信頼感指数（8月）
ウィリアムズ米ニューヨーク地区連銀総裁 講演

—【31日】—————————————————————
日本鉱工業生産指数（7月）
日本小売業販売額（7月）
中国製造業購買担当景気指数（ＰＭＩ）（8月）
仏消費者物価指数（8月）
仏生産者物価指数（7月）
仏ＧＤＰ（2Q）
スイスＫＯＦ先行指数（8月）
トルコＧＤＰ（2Q）
独雇用統計（8月）
香港小売売上高（7月）
ユーロ圏消費者物価指数（8月）
米ＭＢＡ住宅ローン申請指数
南ア貿易収支（7月）
メスター米クリーブランド地区連銀総裁　講演
カナダＧＤＰ（6月）
米シカゴ購買部協会景気指数（8月）

—【01日】—————————————————————
中国財新製造業購買担当景気指数（ＰＭＩ）（8月）
日本自動車販売台数（8月）
スイス消費者物価指数（8月）
スイス小売売上高（7月）
仏製造業ＰＭＩ確報値（8月）
独製造業ＰＭＩ確報値（8月）
ユーロ圏製造業ＰＭＩ確報値（8月）
英製造業ＰＭＩ確報値（8月）
ユーロ圏雇用統計（7月）
米新規失業保険申請件数
米非農業部門労働生産性指数（2Q）
米製造業ＰＭＩ確報値（8月）
米建設支出（7月）
米ＩＳＭ製造業景況指数（8月）
ボスティック米アトランタ地区連銀総裁 講演

—【02日】—————————————————————
独貿易収支（7月）
ユーロ圏生産者物価指数（7月）
米雇用統計　（8月）

※詳細はこちらのサイトで確認ください→経済統計スケジュール