9月22日のポイント・・・ドル買い一択?
- 2022/9/22
- 佐藤りゅうじブログ

FOMCを通過しました。利上げ幅、インフレ見通し等、おおむね予想の範疇だったと思います。パウエルFRB議長の記者会見が始まり、ドル・円が143円台半ばまで売られた時は、「噂で買われ、事実で売られる」パータンだと思ってみていましたが、なんとその後、再びドル買いに、ドル円は144円台前半で引けると、東京時間には144円台半ばまで上昇してきました。そして、日銀金融政策決定会合の結果発表後には、145.38まで上昇。財務省の神田財務官は、「為替介入の可能性を問われて「スタンバイの状態と考えていい。いつでもやる用意がある」と語ったそうですから、少なくとも145円超は買いにくいです。
他の主要通貨は、対ドルで下落していますから、日銀の介入警戒感が強まれば、クロス円が大きく下げそうです。個人的にはドルをロングするなら過熱感があるドル円よりも、じわっと年初来安値を更新しているユーロドルやオージードル、そしてポンドドルなどでドルロングの方がいいかと思っています。ユーロポンドの上昇が一服しそうなので、これまで下げ渋っていたユーロドルやこのところ動きが鈍かったオージードルの下げ余地が広がってきたかなぁと思っています。
しかし、こうしてみるとドル買い一択ですね。スイスも強いですが、ドルほどではないです。こうした動きは何らかの機会に一転することがあるので、一応、注意はしておきましょう。昨日のセミナーでもお話しましたが、米国の経済指標をみると、景気はかなり減速しています。ただ、それでも、欧州などに比べるといいので、ドルが買われているのでしょう。まだ、この流れは続くと思いますが、一応、米国も経済状況が悪化していることは頭に入れておくといいでしょう。いざという時に、ドルの途転ショートが躊躇なくできますよ。