9月27日のポイント・・・危うい動き
- 2022/9/27
- 佐藤りゅうじブログ

昨日のポンドは凄かったですね。あっという間に500ポイント近く下落し、そして全値戻しをしてから、軟化となかなかシビれる展開でした。英国の混乱は、まだしばらく続きそうで、きのうの出来事はほんの序章かもしれません。
しかし、国債利回りの上昇が止まりませんね。昨日のポンドの動きも、利回り上昇に寄与していました。日本の10年債までも0.25%(他の国々と比較になりませんが)まで上昇しています。英国発の金融不安でクラッシュというシナリオも無きにしも非ずです。いまの為替市場の値動きをみていると、無秩序に感じられることもあり、危うい動きだと思います。
米国に目を向けてもダウ平均が1月初旬に付けた史上最高値から20.5下落し弱気相場入りしました。消費者物価指数はピークアウトした感はありますが、価格硬直性の高い家賃価格は上昇を続けており、米国も英国ほどではないにせよ、景気減速感は強いです。
そして、ユーロ圏は、エネルギー価格の上昇、ロシアのウクライナ侵攻、そして直近ではイタリアで極右政党から首相が誕生する可能性が高まるなど、問題が山積しています。経済だけとっても、リセッションに入る可能性が高いとみます。
腰を据えてポンド、ユーロ、もちろん円も買えない状況です。短期では別ですが、まだ、しばらくドル一択なのかなぁと思っています。