9月29日のポイント・・・金利上昇は一旦停止だが
- 2022/9/29
- 佐藤りゅうじブログ

英中銀(BOE)が残存期間20年超の国債を対象に10月14日まで無制限購入することを決定しました。これで昨日に関しては、債券市場の混乱が収束しました。米債10年債金利も3.7%台まで急低下。マーケットは、ドル安、株高、商品高といった感じでした。
ただ、BOEの決定も、時限的なものであり、利上げと債券購入という矛盾する策ですので、いずれマーケットはまた暴れ出すでしょう。ポンドドルのパリティという話が聞かれますが、1.03台まで先日は下落しましたし、そう遠くない未来に訪れるそうです。
ところで、ドル円は、144円台後半がとても重くなりましたね。米10年債が4%を超えても145円台回復できないということは、もっとフレッシュなドル買い・円売り材料が必要ということでしょうか。この値動きなら、144円台後半はショートでいいと考えています。
このところのドルの独歩高をみると、いまのようなドル高が続くのなら、いずれFRB、BOE、ECB、RBAあたりでドル売り協調介入があっても不思議はないなぁと思っています。原油価格がここまで下がると、ドル高の必要性も低下しますし、ドル高は米国企業の多くにとってマイナス要因です。また、新興国にとっても、決済通貨のドルが弱い方が都合いいです。
ドル高の転換期が、今年末か来年くらいには訪れるのかなぁと考えています。