10月4日のポイント・・・徐々にドル買いにも変化
- 2022/10/4
- 佐藤りゅうじブログ

昨日、ドル円は145.30まで上昇し、介入があった先月22日以来の145円台に突入しました。その後、あっさり144円台に押しもされると、ISM製造業景況感指数が予想下回ったことから、144.16前後まで下落しました。ただ、NY終盤、そして、今日の東京と買われ、再び144円台後半に水準を引き上げてきました。
この動きをみていると、先週は、介入の翌週で仕掛けにくかったうえ、ポンドが乱高下したことから、短期筋はポンドに向かっていましたが、再びドル円に触手を伸ばし始めたようにみえます。
ただ、ドル円、なかなか難しくなってきたと思っています。金利差だけを考えれば、買いでいいと思っています。しかし、昨日のISM製造業景況感指数もそうですが、先月の米国の貿易赤字縮小など、徐々に金融引き締めが米国の景気減速をもたらしていることを示し始めています。
今週の米雇用統計で、失業率の上昇などがみられるようなら、これまで欧州や英国、そして日本などのファンダメンタルズの悪さを材料にドルが買われた流れが、今度は米国のファンダメンタルズの悪化を材料にドルが売られる場面が訪れる可能性もありそうです。
ドル売りの動きは起きたとしても、欧州、米国、日本のファンダメンタルズに改善がなければ、一時的なものになるでしょうが、これまで一方的に売られていただけに、値幅としては大きくなることも予想されます。ここからのドル買いは、上値を追ってより、突っ込んだところを拾う方が賢明と考えています。