10月6日のポイント・・・体力と資金を温存
- 2022/10/6
- 佐藤りゅうじブログ

ドル円、やりにくい相場になってますね。昨日、143.90割れたので、これで目先は軟調かと思いきや、143.53で切り返され、NYでは114.85まで上げるとは・・・。3日は145円をブレイクしても145.30で切り返されており、質の悪い往来相場です。
ユーロ、ポンド、オージーなど、対ドルでの戻りも一服となっており、明日の雇用統計を控えて、動きにくくなっています。いまは、無理に取引をするタイミングではなさそうです。明日の雇用統計では、大きく動く可能性が高いので、それまで体力と資金を温存しておいた方がよさそうです。
雇用統計を待たずに、動き出したのが原油相場です。OPECプラスが200万バレル減産で合意したことで、原油価格は88ドル台まで戻しています。
これは米国にとっては頭の痛い話でしょう。米連邦準備制度理事会(FRB)は、景気への影響を考慮し、どこかのタイミングで金融引き締めのペースを緩めることを考えていたでしょう。その時のためにも、原油価格は低下していて欲しかったはずです。このタイミングで原油価格が上昇すると、景気の減速が一段と強まりそうです。しかも、エネルギー価格の上昇ですから、スタグフレーションの可能性が高まります。米国が、これまでの中東政策のツケを払わされていると言ってしまえば、それまでの話ですが、エネルギー革命等がなければ、原油価格が依然のように低迷することは、もうないのかもしれませんね。