10月7日のポイント・・・ドル買い相場だが・・・
- 2022/10/7
- 佐藤りゅうじブログ

昨日のドル円は、じわじわと145.14まで上げ、高値引けでした。私も買いでいいと思っています。ただ、いま、144円台や145円台は買いたくないです。雇用統計がなければ、145円台は短期なら売りもいいかなぁと考えているくらいです。
介入警戒感もあるのですが、どうも米国の景気が気になります。5日に発表された8月の米貿易収支をみると、貿易赤字が872億7900万ドルと前月に比べて3.2%減少、輸入が減少し、5カ月連続で赤字が縮小しています。これは米国の個人消費が落ちている影響でしょう。
米連邦準備制度理事会(FRB)メンバーは、昨日のカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の「積極的な利上げを一時停止するのはかなり先」の発言が示すように、タカ派色を強めています。
ただ、これまで中央銀行の政策をみるとわかるように、「オーバーキル」をしてしまうことが多々あります。FRBの利上げも、そろそろ危険水域に入ってきたように思います。
また、ドル高だけにしぼって考えれば、FRBも原油価格がここまで下がってくれば、一段0のドル高は望んでいないとみます。米国の場合は、貿易の決済の約95%が自国通貨ドルとみられており、インフレ抑制効果は限定的です。むしろ、グローバルで展開する企業にとっては現地価格の上昇を招きます。このあたりを意識した発言も最近はFRBメンバーから散見されており、なんらかのドル高対策を打つ可能性もあるかなぁと思っています。
別にFRBが動かなくても、先日の日銀介入のように、ECBが急激な通貨安がインフレを加速させるとして、単独でユーロ買い・ドル売り介入を行うシナリオもあるでしょう。
トレードに関して言えば、基本はまだドル買いでいいと思っているのですが、少しポジションを小さくするか、アゲンストになった時にあまり突っ張らない方がいいかと思っています。