10月20日のポイント・・・気になる金利上昇、ドル円は150円突破
- 2022/10/20
- 佐藤りゅうじブログ

ドル・円、もどかしい動きですね。とっとと150円を付けてくれればと思います。と午前中に書いていたのですが、欧州時間に入り、介入警戒感が薄れると、150.08付近まで上昇しました。上値達成感から利食い売りには注意が必要な水準といったところでしょうか。ただ、押し目は拾いたいですけどね。
しかし、米10年債の金利上昇が目立ちますね。4.15%まで上昇しています。2008年以来の高水準です。誰が売っているのか気になるところで、邦銀の損切りだったりして・・・。
この状況で米連邦準備制度理事会(FRB)が11月0.75%、12月0.50%の利上げを実施するとなると、金利はさらに上昇します。現在、米国の30年物固定住宅ローン金利6.95%と2002年以来の高水準となっていますが、これも8%以上になるでしょう。雇用統計をみると、雇用については盤石のようにみえますが、いつまで続くのか、ちょっと不安になりますね。
昨日発表された米自動車ローン大手アライ・ファイナンシャルの7-9月決算では、新規ローンの申請件数が市場予想を下回りました。賃金が上昇し、低失業率の中、自動車ローンの申請件数が伸び悩むのは、消費が他にまわっているということでしょうか。生活費ですかね~。先月末のカーマックスの決算でも金利上昇と消費者信頼感の低下で潜在的な買い手の購入能力が問題になっていると報告書に載っていました。
住宅も自動車のすそ野の広い産業です。これらの産業が減速、もしくは後退するようなら、市場の関心が米国の景気に向かう可能性がありますね。ドルを売りたい時の材料にされます。いまは、まだドル買いにいいと思っていますが、何にでも終りがあるということは、頭の片隅にでも入れておいた方がよさそうです。