11月18日のポイント・・・直近のドル売りは日柄で調整か
- 2022/11/18
- 佐藤りゅうじブログ

昨日は、久しぶりに欧州がドル買いになり、ドル・円は140.74前後まで上昇しました。ただ、NYはこれに追随せず、そして、今日の東京は、きのうまでと打って変わって売りとなり、139円台後半に下落しています。今夜の欧州次第ですが、なんだか141円が徐々に強い節になってきました。
今日の東京での下落(円高)のひとつの要因としては、朝方に発表された10月の日本の消費者物価指数が、前年同月比で3.6%上昇となり、伸び率は1982年2月(3.6%)以来40年8カ月ぶりの幅となったことがあるでしょうが、それでもまだ3.6%です。すぐに日銀がどうこうということはないです。やはり、昨夜、NY勢がドル買いならなかったのが、大きな要因でしょう。
ユーロドルも1.02台に突っ込めなかったですし、直近のドルの下落に対し、相応の値幅で調整があると期待していたのですが、このまま行くと、値幅ではなく、日柄で調整ということになりそうです。相場としては、妙味が少し薄れてしまいそうです。
ところで、きのうブラード米セントルイス連銀総裁が、「来年は少なくとも5.0-5.25%への利上げが必要になる」述べ、またテイラールールを微調整したモデルでは、十分に抑制的な金利水準が5-7%とも発言していました。FRBメンバーの過去発言をみていくと、ブラードさんの発言がもっとも早くインフレの高進に悩む米経済を予見していました。
今回の発言も、モデルを用いて算出した数値です。やはり簡単には、インフレが収まらないと考えた方が良さそうですね。来年も複数回の利上げがあると考えると、いまの株高やドル売りは、行き過ぎているのかもしれませんね。
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