12月2日のポイント・・・ドル売り強まる
- 2022/12/2
- 佐藤りゅうじブログ

ドル・円が今朝、135円割れ目前まで下落しました。仲値に向けて、どの程度、戻すのか気になっていたのですが、135.60前後まででした。その後、再び135円台前半に軟化しており、想像以上に弱いです。これまでのロングが積み上がっているせいもあるのでしょうが、米10年債金利が3.50%台まで下落していることが大きいです。
その意味では、ドル・円の下落というより、ドルの下落と考えるべきでしょう。市場は、米国の景気減速を織り込みにいっているのでしょうね。金利がこれだけ低下しても、金利に敏感な米国の成長株の上昇が鈍いのもそのためでしょう。このところ、米経済指標悪化→金利低下→株価上昇となっていましたが、この流れに変化が出てきたということから、来年の米株相場は、業績相場になりそうです。
為替市場に話を戻すと、今年の10月あたりまでは、米国の悪材料には目を瞑って、金利を主な理由としてドルが買われてきました。しかし、英国の悪材料が出尽くしたあたりから、様相が変わりだしました。英国や欧州の悪材料に対して、材料としての新鮮味がなくなっており、いよいよ市場の関心が米国に向いてきたようです。徐々に大きなトレンドがドル売りに変わりつつあるとみています。
ドル円について言えば、135円をしっかり割ってくると、今年1月24日の安値113.47から10月21日の高値151.95までの上昇の半値押し水準となる132.71付近も想定しておいてもよさそうです。
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