12月8日のポイント・・・最後はドル売りか
- 2022/12/8
- 佐藤りゅうじブログ

昨日のドル・円は、東京終盤に137.86付近まで水準を上げたのち、136.22まで下落するなど、値動きが軽いです。ただ、137.50-138.00の値動きをみると、同水準に入った時の買いもまとまった買いがあったようですが、売りも厚かったです。その後、136.22まで下げたのをみると、まだ、売りが優勢の相場のようです。
今日の東京時間に137円台に戻していますが、最近の東京時間はいつも買いなので、この動きが本当なのかちょっと疑問です。売り場かなと考えています。しかし、ドル円がこれだけ値動きがいいと、損切りしても、取り返しやすいのでいいですね。トレードをしていて、一番困るのは、動かないことだなぁと改めて思います。
さて、市場は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)が最大の注目材料でしょうか。コンセンサスとしては、0.50%の利上げです。今回は、ドットチャートも発表されるので、要注目です。
中銀のオーバーキルは、歴史を紐解いてみるとよくある話です。ただ、同じようにコントロールできないインフレの話もよく聞かれます。パウエルさん、利上げ幅や利上げのスピードは落としていくでしょうが、ターミナルレートは上がっていくような気がしています。
個人的には、ターミナルレートよりも、バランスシートの急激な縮小の方が景気へのインパクトは大きいとみています。NY連銀の試算では、約9兆ドルに膨らんだFRBのバランスシートは、2025年半ばまでに2兆5,000億ドル縮小するそうです。3年で3割弱も縮小するわけですから、景気後半の可能性は高まるでしょう。そうなると、最後はドル売りかなと思っています。もっとも、いまよりは、ドルが安くなった方が、世界経済としては都合のいいことが多いので、結果オーライなのかもしれませんね。
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