1月6日のポイント・・・いよいよ134.50の攻防か、米雇用統計に注目
- 2023/1/6
- 佐藤りゅうじブログ

ドルが強くなってきましたね。ここ数日のFRBメンバーの発言を聞いていると、パウエルFRB議長が以前述べていたように、金利を「当面」、制約的な水準で維持する必要があるとう点でコンセンサスが取れているようです。バーンズFRB議長時代(1970-80年)にインフレと戦いながらも、失業率などが悪化すると方向転換を繰り返し、最終的には14%台までのインフレの高進を許した教訓が共有されているのでしょう。
もちろん今後の経済指標次第ですが、サービス業を中心に平均時給が継続的に上昇している状況では、利上げの停止はあっても、簡単には利下げには動かないでしょう。昨年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、今年5月まで利上げが実施される可能性が示されました。5月以降、FOMCは6月,7月,9月,11月,12月の計5回ありますが、仮に5月で利上げが停止したとしても、いまのFRBメンバーの発言を聞いていると、年内は政策金利が据え置かれる可能性が高いように思います。
そんな中、今夜は注目の12月の米雇用統計が発表されます。先日発表されたJOLT求人、昨日のADP雇用統計、新規失業保険申請件数と、今年に入って発表された米国の雇用関係の経済指標は、いずれも雇用情勢が依然としてタイトであることを示しています。今夜発表される12月米雇用統計で市場予想を上回る数値が出てくると、ドル買いに拍車がかかる可能性がありそうです。
きのうのドル円、さすがに134円台では売り叩かれましたが、今日は発射台が高いこともあり、134円台にしっかり乗せ、チャートポイントである昨年12月28日の高値134.50を突破するシナリオも考えておいてもよさそうです。この水準を上抜くと、次は138円台前半を意識した展開になりそうです。
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