2月10日のポイント・・・メキシコペソは今年も最強通貨か
- 2023/2/10
- 佐藤りゅうじブログ

日銀の次期総裁関連の報道から、円絡みがよく動きますね。ただ、昨日のようにわずかな時間で130.79前後まで急落して131.73付近まで急反騰といったような値動きだと、取引しづらいです。しかも、政治家の発言がきっかけだそうで、政治家の数を考えると、ちょっと怖くなってきます。来週中にも次期総裁が決まりそうです。それまで、円絡みは手を出さない方が無難かもしれませんね。
ところで、きのうはメキシコ中銀の金融政策決定会合が開催されました。市場予想では、0.25%の利上げでしたが、利上げ幅は前回と同じ0.50%、政策金利は過去最高を更新する11.0%となりました。金融政策決定会合の直前に発表された1月のメキシコの消費者物価指数をみると、前年同月比で7.91%上昇となり、3カ月連続で8%を下回っています。ただ、コアインフレ率は8.45%と6カ月連続で8%を上回っており、インフレがピークアウトしたとは言えない状況でした。
今回の0.50%の利上げは、全会一致で承認されており、中銀の強い意思がみられます。メキシコは、米国という巨大市場に隣接しているうえ、人件費も米国に比べ低く抑えられています。米国へ輸出する際も税制優遇があるため、メキシコに生産拠点を構える企業も多いです。また、米中関係の悪化から、中国企業も製造拠点をメキシコに移しはじめており、メキシコへの直接投資は、昨年、過去最高となりました。この流れは、継続しそうです。
今年もメキシコペソが最強通貨となる可能性がありそうです。外貨預金感覚で、メキシコペソ・円のロングは面白そうですね。
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