今週は円売り＆ドル買いの一週間（金曜日に少しコケましたが）でした。今週発表された、米消費者物価指数、米小売売上、そして米生産者物価指数は、いずれも確かに強い数値でした。ただ値動きをみると、それ以上に市場参加者の円売り＆ドル買い意欲の強さが垣間見れたように思います。

単純に経済指標の結果をみると、インフレは容易に収まるものではなさそうですね。　これについて、パウエルFRB議長も「ディスインフレ」を述べる一方で、インフレとの戦いは長期間にわたるとも語っていました。直近の株高やドル安は、少しマーケットが楽観的過ぎたのでしょうね。

さて、来週ですが、今週ほど注目される経済指標の発表はありません。ただ、金曜日のPCEコアデフレータには注意しておきましょう。また、こういう週に限ってマーケットが大きく動くことが多いです。

特にユーロドル、ポンドドル、オージードルは、金曜日に対ドルでの重要な支持線を一時割ってきましたが、NY時間に戻っていました。チャート的には、下ヒゲが長くなっています。この流れが加速するようだと、来週は戻り場面となる可能性があります。

ドル円も135円台をのぞいたものの、同水準を維持できずに軟化しています。こちらも調整安の可能性がありそうです。ただ、中期的なドル高基調は崩れていないので、再度、135円台に乗せるようなら、135円台は特に目立った抵抗線はないので、あっさり137円台に入ることもありそうです。

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2月19日からの一週間の主な政治経済イベント

—【20日】—————————————————————
英ライトムーブ住宅価格（2月）
独生産者物価指数（1月）
トルコ消費者信頼感指数（2月）

休場：米・カナダ

—【21日】—————————————————————
ＮＺ生産者物価指数－投入高（4Q）
豪中銀理事会議事録
仏ＰＭＩ速報値（2月）
独ＰＭＩ速報値（2月）
ユーロ圏ＰＭＩ速報値（2月）
英ＰＭＩ速報値（2月）
独ＺＥＷ景況感指数（2月）
カナダ小売売上高（12月）
カナダ消費者物価指数（1月）
米ＰＭＩ速報値（2月）
米中古住宅販売件数（1月）

—【22日】—————————————————————
ＮＺ貿易収支（1月）
豪ウェストパック先行指数（1月）
ＮＺ政策金利
トルコ設備稼働率（2月）
独消費者物価指数（1月）
独ｉｆｏ景況感指数（2月）
米ＭＢＡ住宅ローン申請指数
米ＦＯＭＣ議事録（1月31日・2月1日開催分）

—【23日】—————————————————————
マン英金融政策委員会（MPC）委員 講演
香港消費者物価指数（1月）
南ア生産者物価指数（1月）
ユーロ圏消費者物価指数（1月）
カンリフ英中銀（BOE）副総裁（金融安定担当） 講演
トルコ政策金利
米ＧＤＰ改定値（4Q）
米新規失業保険申請件数
ボスティック米アトランタ地区連銀総裁 講演
デーリー米サンフランシスコ地区連銀総裁 講演

休場：日本

—【24日】—————————————————————
日本消費者物価指数（1月）
独ＧＤＰ（4Q）
仏消費者信頼感指数（2月）
米個人所得・支出（1月）
米新築住宅販売件数（1月）
米ミシガン大学消費者信頼感指数確報値（2月）
ジェファーソン米連邦準備理事会（FRB）理事 講演
テンレイロ英金融政策委員会（MPC）委員 講演
コリンズ米ボストン地区連銀総裁 挨拶
ウォラー米連邦準備理事会（FRB）副議長 講演

※詳細はこちらのサイトで確認ください→経済統計スケジュール