3月2日のポイント・・・ユーロ円のロングに妙味か
- 2023/3/2
- 佐藤りゅうじブログ

昨日の為替相場は、ちょっと複雑な動きだったように思います。為替市場は、基本的にはドルを中心に動きますが、きのうはドルの調整安場面ではありながらも、ドル円、ユーロドル、ポンドドル、オージードルが同じ様な動きをしたわけではありません。ドル円は、135円台に前半に突っ込んだ後、136円台前半まで戻したり、ポンドドルがNY時間に地合いを緩めるなど、局地戦の様相を呈していました。そんな中、最強通貨だったのがユーロです。
ユーロドルは1.07ドル目前まで上昇し、ユーロ円は1日の145円台半ばからの急落を否定するような強い上昇をみせました。ユーロポンドは比較的実体の長い陽線を付け、2月21日の下落を帳消しにしました。
さて、今日ですが、ドルインデックスをみると、いいところまで調整が入っています。ここからドルが一段安となると、ドル売りトレンドが強まりそうです。ただ、米10年債は4%台に乗せてきており、一段の売りが出にくいように思います。一方、昨日、強かったユーロですが、こちらも欧州圏の金利上昇が目立っています。金利が全てではないのですが、ユーロドルは強い通貨同士の引っ張り合いとなり、値動きが限られそうです。
そうなると、金融政策やテクニカル的にも売りの流れが強まっている円が売られやすくなるとみます。ただ、ドル円は137円の手前の売り圧力が強そうですので、ユーロ円のロングに妙味があるかと考えています。現状、2月28日の高値145.47付近を突破できていませんが、この水準を突破すれば、146円台半ばが次のターゲットになりそうです。今日は、ユーロ円に浅い押しがあれば拾って行きたいと考えています。
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