3月8日のポイント・・・ドル買いが鮮明?
- 2023/3/8
- 佐藤りゅうじブログ

昨日の為替相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言で、大きく動きました。パウエル議長は、利上げペース加速の可能性を示唆したことから、ドル全面高となり、ドル・円は8日の東京時間に137.91付近まで上昇し、昨年12月15日以来の高値を付けました。その後は。137円台半ばまで軟化しています。
大きな流れとしてドル高・円安は継続され、140円を試しにいくとみています。ただ、短期的には、微妙なところで上値がつかえた印象です。138円近辺には昨年12月15日の高値138.17が控えており、チャートポイントです。この水準で伸び悩み、今夜のADP雇用統計やJOLT求人で市場予想を下回る数値が出てくると、米債金利が低下し、ドル売り圧力が強まりそうです。
昨日の上昇場面では、137円台前半から137円台後半に一気に水準を引き上げており、この価格帯は下抜けしたら、投げが出てくるとみます。確かに、昨日のパウエルFRB議長の発言でドル買いが加速しましたが、為替相場の状況が大きく変わったかと言えば、まだ、そこまではどうかと思っています。
また、他通貨をみても、オージーとポンドは対ドルで年初来安値を更新しましたが、ユーロドルは、まだサポートされています。ドル売り圧力が本格的に強まるのは、ユーロドルが1.0500を終値ベースでしっかり下抜いた時と考えています。昨日のドル買いみて、一気呵成にドル買いが攻めていくのは、時期尚早とみています。
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