3月16日のポイント・・・ユーロドルの底割れなるか
- 2023/3/16
- 佐藤りゅうじブログ

シリコンバレー銀行、シグネチャーバンクの破綻の次はクレディ・スイスの経営危機でした。昨日は、ユーロかポンドの買いを考えており、上抜けたら面白いなぁと思っていましたが、クレディ・スイスの件で思惑が吹っ飛びました。クレディ・スイスは以前も経営危機の話が出ていましたが、このタイミングで再燃とは・・・。いやこのタイミングだから再燃したのか。どこに火種が眠っていて、いつ爆発するのかわからない、市場は疑心暗鬼に陥っています。
米連邦準備制度理事会(FRB)にせよ、今回のスイス国立銀行にせよ、危機に対する対応は迅速で適切だと思います。ただ、市場心理が回復するには、まだ時間が掛かりそうです。そして、今夜のECB理事会、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)と相場は大きく動くでしょう。
ECBは、今回の理事会で0.50%の利上げ見通しとなっていましたが、金融危機が起きたことを受けて、0.25%の利上げに留まりそうです。一部では、据え置きの見通しも出てきたようですが、米国と違い、ユーロ圏のCPIはまだピークアウトした感はありません。利上げするにせよ、据え置きにせよ、どちらも険しい道のりが待っているように思います。
年初、今年はユーロが強いと考えていたのですが、1.0500を割ってくると、下値を試す展開になりそうです。ただ、昨日は大幅安となってはいますが、チャート的には、2月以降のレンジの上から下までやっただけであり、底割れはしていません。このあたりが悩ましく、場合によっては、今日は反発の可能性もあるとみています。ラガルドさんの会見をみてからのトレードを考えています。
一方、ドル円ですが、なんだか、130-135前後にレンジを形成する可能性も出てきたように思います。短期的には132円割れがポイントになりそうです。こちらは、戻り売りがいいかと思っています。